大学院・分野によって制度や評価・習慣が違う。また、留学生が非常に多い。アメリカ合衆国への留学生の総数は55万人以上で、そのうちおよそ半数が大学院留学生である。正規入学で留学を試みる場合でも、多くの国に試験会場があり、基本的には米国に入国せずに入学選考に必要な書類や試験成績のすべてを用意できることが多い。ただし、分野や大学院によっては対面面接を要求されることもあり、また、志望研究室の教授に直接に会って話や議論をしたことがあれば、選考時に有利に働くこともある。
博士課程は、修士課程の後に設置されている場合と、修士課程と並列して設置されている場合とがあり(この場合、博士課程はいわゆる一貫性課程となっており、研究者を目指す人は学部卒後すぐに博士課程に入る)、どちらが一般的かも分野によって違う。米国は大学教育においては大学院が中心であり、大学院が設置されている大学は学部より大学院のほうが規模が大きいこともよくある。また、日本と比べて大学学部においては専門分野より教養に重点が置かれていることが多く、大学院から専攻を変える人も多い。
大学と同様に大学院の学費も日本と比べてかなり高額な場合が多いが、医学などを除く理系分野(自然科学系や工学系など)においては、ほぼすべての院生がTA(Teaching Assistant。学部学生の質問を受け付けたり、レポートの採点など講義の手伝いをする。ときには講義を任されることもある)や RA(Research Assistant。研究助手)をすることにより学費が全額免除になり、しかも十分な生活費が給付されるのが一般的である。また、多くの大学では院生には寮も完備されている。学生を教えるには英語力が少し足りないという場合にはGradingと呼ばれる、レポートの採点などのみを行う職位を設けている大学院もある。また、カナダと入学選考制度や試験が統一化されているため、カナダの大学院も選択肢として含める志願者も多い。なお、サバティカル休暇(英語版)という研究のための(一般には7年ごとに)半年から1年以上にも渡る長期休暇を取れる制度が一般に欧米の大学にあり(この制度を採用している企業もあるが、その場合は数週間程度の休暇であることが多い)、人員の流動性も高く、また教授が学生を取らない年度もあったり、すでに枠が埋まっていることもあるため、大学院に願書を提出する際には、指導を受けたい教授が学生を取る予定があるかどうか直接聞いて確認しておいたほうが良い。
(Wikipedia より)